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in KAWAGUCHI Vol,16
怪談夜宴2018
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朗読者 in KAWAGUCHI Vol.4
KAWAGUCHI ART FACTORY
(鋳物工場をそのまま利用したART SPACE)川口市元郷 2-15-26 日本金属鋳造工業(株)内
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「 キューポラのある街 」で名を馳せた川口は古くから鋳物工業を中心にものづくりの街=産業都市として栄えて来た。
近年はそれらの工場に代って高層住宅=マンションが立ち並び住宅都市へと変貌を遂げている。
戦前は軍需工場、戦後は機械部品製造の鋳物工場として稼動して来た「日本金属鋳造工業株式会社」は現在、中小の製造業者の作業場
と共に、アーティストのアトリエスペースとして、更には特異な空間特性を生かした現代美術の展示、撮影スタジオなどとしての場
「KAWAGUCHI ART FACTORY」として生まれ変わっている。
川口の記憶を刻印するこの場所から未来に向けて新たなアートやメッセージを発信し続けている。
■上演日時・・・・2014年5月17日(土)・5月18日(日) 各日共、17:00開場・17:30開演 入場料 \1,000-(要予約)
■上演作家・・・・内田 百閒
(ウチダ ヒャッケン)1889年(明治22年)-1971年(昭和46年)夏目漱石門下の日本の小説家、随筆家
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「 件(くだん)」
/出演:奈佐 健臣
/音楽:ヤン グレムボツキ Jan Glembotzki(ヴァイオリン)
/演出・美術:北川原 梓
/音楽監督:河崎 純
/照明:村上 士郎(龍前正夫舞台照明研究所)
(あらすじ)
黄色い大きな月の下、見果てもない広野の真中に、私は立っていた。
顔は人間で体が牛の妖怪、‘件’として。
人々が私の周りに集まって来る。
人々が私に期待している。
嗚呼私は、
―どうしていいか解からない―
大正十年(1921年)発表
近年続く工場のマンション化に伴い、だんだんと失われていく鋳物の記憶。
1500度以上に熱せられた鉄を、その烈しく燃え上がる鉄に挑み続けた鋳物師達を、見守り続けた空間を体感することで
“鋳物の記憶”を留めたい。
中身はすっぽり抜け落ちても、外側はそのままにしっかり“生き続けている”この場所は、まさに夢か現か。
■美術素材
・・・・工場、鋳物、鋳造砂、資材用鉄箱、紙の野、紙の原、紙の風。
■鑑賞者の声
・・・・
・噂は聞いていたが初めて参加、これはすごい。五感が全開した。
・チラシを見て興味を持ち、読んだ事の無い作家だったので事前学習として短編集とDVD「まあだだよ」を観た。いい作家に出会う切っ掛けになった。
・何とも言えない「不安感」が出ていた。百閒の不安感は人間の皆が持っているものではないか。モノノケよりも人間の方がよっぽど気持ち悪く化物の様に感じた。
・読んだだけでは分からない内容を力強く深く感じる事が出来た。
・「件」がそこに居る様だった。いい時空でここにいるのが嬉しい。照明もセンス良く、箱の中の赤い色はインスタレーションを完成させていた。
・2014年5月15日刊 埼玉新聞県央・県東版 記事
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